ビンテージもののロス社の代表的なモデル、ガニソンのG2サイズです おそらく同社のモデルの中ではベストセラーと言ってよいこのリールは、高級フライリールの元祖と言ってよいかもしれません 当時からビリー・ペートなど高級なリールは色々ありましたが、トラウトリールの決定版として登場した米国製リールとしては、おそらくこれが始めだったと思います

当時は高いリールだなぁと思いつつ横眼で眺めていたものですが、アメリカ人にもそういった思いがあるものか、はたまた懐古趣味というべきか、最近またこのリールの人気が高まってきており、往時のグラファイトⅢやⅣのセージのフライロッドが高値で取引されていたように、このリールの人気が上がってきているように思います

このリールは自重が実測で130グラムと軽く、ドラグの性能も現在のものとは比ぶべくもありませんが、必要にして十分の性能を持っています カリカリと昔懐かしいポッチ式のストッパー機構は、昔のフライリールのほぼ全てが装備していた懐かしい方式のままで、それでも細部まできっちりと作りこまれた造りのおかげで、現在でも往時と変わらず正確に機能します

ラインキャパシティはWF4Fのラインですと20ポンドのバッキングが100メーター、WF6Fですと70メーターあまり入ります 付属品として当時付いていたネオプレーンポーチの替わりに、スペアスプールとムートンでできたダブルのジッパー付きレザーケースが付きます リールはほとんど使用された跡もなく、替えスプールとともにとてもきれいな状態です 外箱の方はかなりくたびれていますが、内部に取説と当時のレジストレーションペーパーが入っています


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