◆◇ 和竿　へら『やはぎ』作　12尺 ◇◆
脇名《そぼく》


　昔、埼玉県川口市に『矢作(やはぎ)釣具店』があって、そこに『矢作工房』があり、大勢の職人さんが色んなジャンル(渓流の岩魚、山女魚、清流の鮎にヤマベ、へらに鮒、タナゴに海津竿から磯の上物から底物まで、ありとあらゆる釣魚の和竿)を作成し、

全国の釣具店から注文がシキリだったと云います。

私自身も若い時分に釣具屋に勤めて折り、
店でも『矢作工房』の評判は高く、問屋経由で扱って居たのを覚えております。

こちらは『へら和竿』です。
珍しい紋が良い具合に出て居て、当時でも手に入りずらい素性の良い『矢竹 紋竹』を使い12尺では細い面持ちですが為の効く、素晴らしいお竿です♪

『芽出し、笛巻き』の技法で握りは『布袋竹』

『笛巻き』は節を魅せるのですが、パッと見いは『布袋竹』に見える様に、ワザと花道のある、節の高い『矢竹』を使って居るのがミソなんでしょう♪

振り調子は7：3調子でやや前よりかな？っと、思って掛けると小型、中型はそれで遊ばせてくれ、大介には腰に乗せて来ます♪ おおっつ！　と、思う瞬間です♪

さらに尺半を掛けるとさらに腰が効き、竿さえ立てれば問題無く、上がってくれる凄いお竿です♡
(矢作工房さんのお竿はどれも遊びゴゴロ満載で楽しいんです♪

大切には使って来ておりますが、
手入れもしておりますが、
竿袋を無くしております。込みはオリジナルです。


《スペック》
全　長、　　約 12尺(約 3.60m)
継ぎ数　　　　4
仕舞い、　
寸法、　　　約 106cm
元　径(元上) 約11.2mm
先　径(先元) 約 2.8mm
先　径(先先) 約 0.9mm
重　さ、　　約 170g
素材、　紋入り矢竹
※ 手秤ですので、多少の誤差が御座います事、
ご了承下さい。


◆ 元上(3番)の下の節辺りに2箇所銅塗りの剥がれがあります。また、若干穂先に癖が出ております。しかしながら修理はまだまだ先で良いと思いますので、お使い頂ければ幸いです♪


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